スエードの汚れ落としは簡単だけど、ちょっと気を使います。
2016/12/27
スエードの革製品って素敵な風合いなんですが薄い色の場合汚れが目立ってしまうというのが難点。
結構気を使う革製品なんですよね。
最近財布を綺麗に修理してほしいとお願いされたのですがスエードが使われた財布でした。
スエードについた頑固な汚れを取り除いてみる。
スエードって革の裏側を毛羽立たせた素材なので毛羽立ちの間に汚れが入って、黒っぽくなっていくんですが、
依頼されたスエードはなんか様子がちがう。
たしかに毛羽立ちの間に汚れが入ったような汚れもあるんだけど、あまりにも濃すぎる色になっているところがあってその場所が硬くなってた。
おそらく財布なので手で掴むことでなんかしらの汚れが結構な量ついてしまい、固まってしまたのじゃないかな?と想像しつつ、
綺麗にする作業にとりかかりましたよ。
汚れは簡単にとれるけど慎重に
スエードの汚れ落としの作業というのは少なからず革を削って汚れを取る、ということになります。
そのため、革が薄くなりすぎて破れないか?と作業を始める前に確認する必要があります。
今回の財布は汚れは結構ひどくついてはいるもののスエード以外の革の劣化もほとんどなく、購入してからそんなに使用していないのかな?というくらい状態の良いものでしたのでいつも使う道具で作業を開始することにしました。
歯ブラシのようなブラシで真ん中が金属のブラシになっています。
裏側がシリコン製になっています。
軽い汚れならこちら側で汚れがとれますが、今回は汚れが硬くついていたので金属ブラシ側で作業をすすめました
ちょっと見にくいと思うんですが、
カラフルな矢印がいっぱいありますが、この方向にブラシを財布の表面を滑らせます。
気になる汚れだけをゴシゴシとブラシで擦ると後々色むらにつながる可能性が高いので全体的に満遍なくブラシを滑らせるように動かします。
写真を撮り忘れてしまたのだけどこの写真の左端のところがとても硬く、先ほどの作業をしても全く毛羽立ちを取り戻す事がなかったため、ここだけ黒色がとても目立ってしまいました。
毛羽立たせないと逆にとても目立ってしまうため紙やすりの100番で表面をこすってみたらなんとか、毛羽立ちを取り戻すことができ、ほっと一息。です。
革製品の補修作業は一点一点状態が違うし、使っている革も違うので毎回ちゃんと直せるのか、実はかなりドキドキしています。
全体を綺麗にしたら、結構毛羽立ちがたちすぎてしまったので、仕上げに、こちらを使いました。
子育てに忙しく電動爪やすりなんか実は使ったことがないのですが、革製品用には電動爪やすりを使っています(笑
余分な毛羽立った部分だけを狙ってやすりがけをしていきます。
ヤスリがけするのなら紙やすりでいいじゃん?って思うのだけど、紙やすりを使うとよけい毛羽立つので使いませんでした。
でもね、よくよくみるとまだムラがあるんですよね、
もっと手を加えたい気持ちも山々だけど、これ以上すると革を傷めてしまうのでこれ以上はしないことにしたけれど、あとは依頼者と要相談して決めたいと思います。
[ 今回使用した道具 ]
最近の人気記事
- 1
-
靴底補修はダイソーの靴の修理屋さんが便利で長持ちしました。
履く頻度の高いsayaの靴。 前にかかとの修理を100均のダイソー製品を使い自分 ...
- 2
-
靴磨き感覚で色補修ができるサフィールレノベイティングカラー補修クリームを使ってみた。
履く頻度が一番高いsayaの靴。 たくさん履くので擦れたりして色がはげてしまった ...
- 3
-
自分でグッチの革バッグの色落ちを修理してみました!
革バッグって合皮のバッグと比べて購入するときの金額が高いけど、その分とても長持ち ...