ヴィトンのバッグの革のシミをどうしても消したい時の対処法
2017/07/15
ヴィトンと言ってみんな思い浮かべる有名なのがモノグラム模様のバッグですよね。
女子が大好きなブランド物にはてんで興味ないのでヴィトンのバッグは持っていませんが、値段を見ればびっくり、めっちゃ高いんですよね。
たまにヴィトンのバッグの革の部分に色を塗ってシミを消して綺麗にしてほしい!ってお客様から言われるんですが、ヴィトンのバッグの革ってヌメ革だから色を塗るなんてもってのほか!!
ヌメ革は植物の渋でなめして人工的な染料を使用しないで仕上げた革なのでエイジングを楽しむ革ですから色なんて塗っちゃダメです!
・・でも、どうしても!!!綺麗にしてほしい!っていう声があるのでたまにご依頼を受けています。
気持ちはわかるんです、シミが汚れのように濃かったりすると結構ショックですよね。ヴィトンのヌメ革って最初綺麗な肌色ですからなおさら。
というわけで、汚れてしまったヌメ革の補修の様子を少し紹介してみたいと思います。
ヴィトンの革のシミに色を塗って綺麗にする方法
方法は案外簡単で、
以前紹介した、グッチのバッグの色落ちを修理する方法と一緒です。
ヴィトンの革の色を作る
以前グッチの革バッグで色を作った時は革バッグの元の色に合わせて色を作る必要がありましたが、今回はヌメ革のため、エイジングしているのでお客様にどの程度の色にしようか、相談してから作ります。
ちょっと縁にいっぱい絵の具がつきすぎてしまいました。。(汗)
キャメル色を中心に、色を混ぜていきました。
アクリル絵の具ですので乾くと乾燥して固まってしまうため、アドカラーで色を作り終えたらラップをして置いておきます。
ヴィトンのヌメ革に色を塗っていく
次に革部分を70%エタノールで軽く拭き余分な皮脂や汚れを取り除き、後で使う塗料の定着がよくなるようにベースを整えます。
ベースを整えたら、準備した色を少し水で薄めて黄色のステッチに絵の具がつかないように慎重に塗っていきます。
ステッチの横の黒っぽいラインがありますが、これは塗りつぶして塗っていきます。
今回、お客様はこのラインは再現しなくても良いということだったので今回は黒っぽいラインは書いていませんが、希望がある場合は作った色を塗った後にラインを引いていきます。
これで完成かと思ってしまいますが、後ちょっと大事なことが二つ。
革の側面の色つけと、ヤスリがけが重要です。
やるとやらないとでは完成度が全然違います。
革の側面が茶色っぽい黒色をしていたのでアドカラーで色を作って塗りました。
最後に、表面にヤスリを軽くかけます。
1000番から2000番の目の細かい紙やすりを使用することで、ヌメ革のマットな質感を再現します。
メンテナンスクリームを手に伸ばして薄く革部分に塗って完成。
近くでみると塗った感じが少しわかるんですが、少し離れるとかなりきれいーって自画自賛してしまいます。
真似するかた、自己責任でお願いします!
今回使用した道具たち。
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